“人材不足”!?
主人が「人材不足になるけど…」と言ったことばから、タイトルを考えました。
『彼らは食事を済ませたとき、イエスはシモン・ペテロに言われた。
「ヨハネの子シモン。あなたは、この人たち以上に、わたしを愛しますか。(アガペー=神の愛で)」
ペテロはイエスに言った。「はい。主よ。私があなたを愛する(ヒィレオー=兄弟愛で)ことは、あなたがご存じです。」イエスは彼に言われた。「わたしの小羊を飼いなさい。」…
イエスは三度ペテロに言われた。「ヨハネの子シモン。あなたはわたしを愛しますか(ヒィレオー)。」と言われたので、心を痛めてイエスに言った。
「主よ。あなたはいっさいのことをご存じです。あなたは、私があなたを愛する(ヒィレオー)ことを知っておいでになります。…」』新約聖書 ヨハネの福音書21:15~17
昨日、キリスト教番組「ライフライン」に、盲目でテノール歌手の新垣勉(あらがきつとむ)さんが出て、絶望から、イエス様を賛美するようになった話しをしていた。
戦後、アメリカ兵の父と、日本人の母のもとに生まれたが、両親は離婚し、祖母を母と言われて育った。出産時に、助産婦さんが目を洗う薬を間違って違う薬品を使い、盲目になってしまった。
高校の頃は自殺を何度も考えたらしい。
教会に通うようになり、ある日、牧師に「僕はアメリカに行って、僕を捨てた父を探して、殺したい。」と言った。
すると、牧師は何も言わずに泣いていた。
新垣さんは、「牧師だから、そんなこと言わないで、赦しましょうとか言うのかなと思ったんです。牧師は何も言わずに泣いていたんです。」
自分のために泣いてくれる牧師に、心動かされ、彼の心は溶けていく。
私は「泣いてくれない牧師だったら、どうなっていたかな。」とつぶやいた。
主人は、「現実それでは人材不足になるが……こういう人こそ、牧師になるような人だ。」と言った。
牧師や人に何かを期待して、苦しい思いをしてきたのが私だから、牧師たるもの…とは私は言えない。
しかし、コリントの手紙に出てくるように、“愛がないなら、すべてはむなしい”と思った。
私が、彼の「父を探しあてて、殺したい」と言ったことばを聞いて、その苦しみに一緒に泣けるだろうか。自信はない。
たとえ、すばらしいみことばの解き明かしがあったとしても、癒しがあったとしても、奇跡があったとしても、神の愛が無いなら、すべては虚しい。
ペテロは、イエス様に「他の何よりも、わたしを愛しますか。」と言われた。
ペテロは自分が、イエス様の愛に応えられない者であるのを知っていた。
イエス様を愛し、人を愛するというのは、「私には愛する力は何もありません。」と言うものなのだと思った。
私が何かできると思ったとき、何かをしてしまうのかもしれない。
新垣さんの出会った牧師は、何もできず、ただ彼と心ひとつとなって、泣くだけだったのだなぁと思わされた。
何もできない…その無力さの中にキリストの愛が働くのを思うとき、私は何かができると思っている自分に愕然として泣けてしまった。
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